
同志社女子大学の国際教養学科4年の久保田さくらと申します。2年生の時に1年間メルボルンに留学していました。帰国してからは日本文化に興味を持ち、現在茶道部で稽古に励んでいます。また、某領事館でインターンシップを行っています。
領事館での活動について
私は領事館の中でも、海外の市役所みたいな場所でインターンをしています。接客業から、最近では学生とその国を繋げることを目的としたイベントの企画運営も行っています。
ー始めたきっかけについて教えてください。
まず自分自身が国際機関で働くのに興味があったっていうのが一点と、知り合いが似たような場所で働いていて、それで領事館で働くインターンシップもあることを知り、興味を抱き、応募したのがきっかけです。
ー学生とアメリカ領事館を繋げるプロジェクトについて教えてください。
一度限りのイベントとして、学生と外交官を繋げる場を提供するものです。普段、学生が外交官と関わる機会はほとんどありませんが、「外交官と話してみたい」「彼らのキャリアについて聞いてみたい」という興味を持つ人は多いと感じています。そんな中で、外交官との交流やキャリアについて直接聞くことができるイベント内容になっています。
対象は主に高校生や大学生で、参加資格は学生であれば誰でも大歓迎です。プロモーション活動では、広報部の方と協力し、インスタグラムなどのSNSを活用して参加者を募集しています。
このイベントを通じて、学生が外交という分野に触れるきっかけを作り、彼らの視野を広げるお手伝いができればと思っています。
今の研究室は量子技術を扱っているのですが、そういうミクロな量子力学を扱った内容にとても僕は興味がありました。
メルボルンに留学を決めたことについて
オーストラリアは人種のるつぼって言われてるぐらい、本当に様々な国から来た人たちが住んでいて、その文化的なところに面白さを感じました。その中でも、メルボルンは留学生に向けた支援が多くあり、イベント交流とかも盛んだったので、ネットワークを広げることができるという魅力を感じ、メルボルンに留学することに決めました。
留学先でのボランティア活動について
メルボルン市役所がやってたツーリズムボランティアに参加していました。街角に立ち、世界中からメルボルンに来た旅人たちにおすすめスポットを紹介したり、道案内をしていました。
ーボランティア活動で困難であったことは何ですか?
留学して3ヶ月しか経っていない間にボランティアを始めたため、全く知らない土地を、しかも日本語ではなく英語で紹介するということが非常に大変でした。
そのため、先輩方の見よう見まねで、同じフレーズを言ってみたり、トラムを活用して自分で街に行き、どのようにすれば移動しやすいかを実際に体験しながら学んでいました。

留学を通して得た変化や学びについて
自分の中での日本人とかアジア人っていうアイデンティティが強くなったと思います。日本の外に行くことで、初めて自分がアジア人であることに気づいたり、日本や日本文化に非常に興味を持つようになったと感じています。そこから、帰国後に茶道に興味を持ち、現在茶道部に所属しています。
ー茶道部での活動を教えてください。
茶道を始めてまだ1年も経っていないのですが、大学の表千家茶道部で活動しています。部では、お茶を点てることや基本的な所作を学びながら、茶道の奥深さに触れています。
実は、茶道部に入部したのには少し変わった経緯がありました。以前は別のサークルに所属していたのですが、そのサークルの勧誘活動をしている時に、偶然隣で茶道部の方が勧誘をしていました。話をしているうちに、「実は茶道に興味があるんですよね」と伝えたところ、「4回生でも全然大丈夫ですよ」と温かく迎えていただき、思い切って入部することにしました。
まだまだ初心者ですが、部活の先生がとても優しく丁寧に指導してくださるので、楽しみながら学べています。将来的には、部活が終わった後も先生のお宅で稽古を続けたいと思っており、茶道を通じて日本文化に関する学びを深めていきたいと考えています。
将来の夢について
(少しおこがましいかもしれないですが) みんなのお母さんのような、子供たちに温かいご飯を提供できるような人になりたいと思っています。留学先や日本でも本当に様々な方に良くしてもらったので、私もそれをいつか返せたらいいなと思っています。
また、まだ模索中ですが日本文化のことをより深く知り、いつか私がそれを伝えられる、良さをシェアできる人になりたいと思っています。
自分軸や価値観について
私の軸は、自分の"ワクワク"や"楽しい"に従うことです。選択に迫られた時、いつもこれを軸に選んでいます。直感で自分がワクワクするものに飛び込んでみるのが私です。
私が大切にしている価値観の一つが、聖書です。実は留学中にクリスチャンになり、その時に大きな人生の軸が生まれたように感じています。
もちろん、クリスチャンになったからといって、急に人間が全て変わるわけではありません。でも、少しずつ自分の中で変化を感じているのも事実です。
以前はどちらかというと「自分中心」に物事を考えることが多かったのですが、今では少しずつ「神様中心」とも言える考え方にシフトしているように思います。この表現が少し大げさに聞こえるかもしれませんが、要するに、自分だけではなくもっと広い視点や価値観を意識するようになってきたと感じています。
ーその価値観を大切にし始めたきっかけはありますか?
留学先に「クリスチャンソサエティ」と呼ばれる学生コミュニティがあり、最初はフリーフードが配られているという気軽な理由で参加してみました。
しかし、実際にその場に行ってみると、そこに集まっている人たちの雰囲気がとても印象的で、今まであまり感じたことのない優しさや温かさがあって、彼らの価値観が全然違うように思えました。「何がこれを生み出しているのか」とその違いに興味を持ち始めました。そこから聖書を読み始めたり、教会に通うようになり、今の価値観を抱くようになりました。
ーキリスト教の考え方の中で特に大切にされている考え方はありますか。
「この世の全ては儚いが、神様は変わらない」です。この考え方は、この世のものは移り変わりやすいけれど、神様は、そして彼の言葉、愛は永遠である、というメッセージを含んでいます。私は昔から物事を儚いと感じることが多く、どちらかというと悲観的なタイプでした。そんな中で、神様の存在、愛は「不変である」という点にとても惹かれました。永遠の神様とこれからも共に歩めることが何よりの喜びであり、励ましです。
エニーについて
ー広島での地方創生コンサルティングプロジェクトの活動の内容を教えてください。
広島で行われるイベントに関するVlog制作と、そのためのインタビュー活動を担当しました。また、約半年前には、イベントの企画をゼロから立ち上げる段階で、アイデア出しに参加しました。
特に学びが大きかったのは、ゼロからイベントを作る難しさです。どのようなターゲットを設定するか、ターゲットに響く内容は何かを考える必要があり、正解のない課題に取り組むことの大変さを痛感しました。
ーメンターワークアウトの感想についてぜひお伺いしたいです。
自分の好きと嫌いが明白になったと思っています。最初、かなり緊張していたのですが、本当にそのメンターの方が優しくて、私のペースに合わせてくれて、ゆっくりと私について多角的に深堀ってくださいました。
背景を緑色にした理由について
私は日常生活の中で平和だな、と感じる瞬間がとても好きなので、平和なイメージの緑にしました。