社内エンゲージメントが向上!プロジェクト責任者が伝えるエニーとの共創プロジェクトがもたらす効果とは?
- OVER20&Company メンバー
- 4月8日
- 読了時間: 7分

大学向けのEdTechソリューション(学修成果の可視化システム等)やBPaaS(Business Process as a Service)事業を展開するハーモニープラス株式会社。2010年の創業以来、学生のキャリア支援と大学の導入メリットを追及し、継続的な成長を遂げています。EdTechソリューションを統括する秦周平様に、「PROJECT any」導入の経緯から、現在・今後の活用法と効果について聞きました。
目次
プロジェクトエニーとのプロジェクト発足の経緯
アルバイトやインターンとも異なるプロジェクトエニーの共創プロジェクト
当社では大学生・大学向けのプロダクト開発を行っていますが、大学生との接点が不足しており、学生のリアルな声をサービス開発に取り入れることが難しかったため、まずは大学生との接点を創りたいと考えていました。アルバイトやインターン、あるいはボランティアの募集も検討していましたが、そんな中で経営陣から、当社の課題解決のみならず、学生のキャリア教育にもつながるプロジェクトエニーの紹介があり、プロジェクトエニーの掲げる「6.9人で1人の若者を支える時代の日本の未来共創プロジェクト」というビジョンに共感し、プロジェクトエニーとプロジェクトを行うことが成功に最も近いと考え導入に至りました。
また、学生とのプロジェクトでは、社員と学生のコミュニケーションに不安がありましたが、プロジェクトエニーのメンター制度や運営の皆さんが当社の意図を汲んだコミュニケーションを組んだうえで間に入っていただけると伺っていたので、そこも一つのポイントになっていました。
学生のシステム利用率を改善プロジェクトの発足
エニー生(プロジェクトエニーに所属する高校生・大学生・20代社会人)に大学生が学修成果可視化ツール・大学システムに求める機能や既存サービスの改善施策を提案いただく2.5か月のプロジェクトを実施しました。
キックオフの後は、2週間に1~2度のペースでエニー生・運営とのプロジェクトMTGを実施していました。当社の稼働としては、プロジェクト成功に向け、プロジェクトMTGに向けた準備とプロジェクトエニー運営とのコミュニケーションをとりながら全体管理を行っていました。
エニー生が社内にもたらした3つのメリット
エニー生の当事者意識がもたらした若手社員の発言機会の増加
エニー生とプロジェクトを開始してまず驚いたのは、キックオフの翌週に開催した第1回プロジェクトMTGの時でした。「学生のシステム利用率を改善したい」というオーダーに対して、エニー生は、課題特定のために大学等へ現地調査に赴き、定量データの他、インタビューを通じた定性データを50件以上獲得した上で提案を持ってきたことには衝撃を受けました。最近ではSNSを中心としたネットを通じて情報獲得を行う方が多い一方で、デジタルとアナログのハイブリッドで良い面を生かした行動力に衝撃を受けたのが最初の印象でした。
実際にプロジェクトチーム内メンバーへ与える影響は非常に大きく、大学生目線で様々な角度から質問をいただくことで、社員だけでは気づきづらい点から自社製品に対する理解度がさらに深まるなどの効果がありました。また、社員ではなくエニー生が持つそうした当事者意識に刺激を受けて、ハッと気づかされることも多く、若手メンバーも触発されて社内での発言機会が増加しています。
サービスの課題と改善策の明確化~最終提案を受けて施策実装~
12月に実施された最終プレゼンテーションの内容は、期待値を上回る120%の出来でした。提案の内容は非常に質が高く、率直に、「プロのコンサルタントが作ったの?」と感じるほどでした。



(実際に最終プレゼンテーションで使用された資料。モザイク処理加工後のイメージを掲載)
最終プレゼンで提案いただいたいくつかの施策のうち、特に優先度が高いUXデザインの改善に関しては、実際にプロジェクト終了後に施策実行に向けて動いています。具体的には、プロジェクトエニーとの共創プロジェクトに参画していたエニー生2名とその後連携を取り、UXデザイナーを交えて「UX改善プロジェクト」を発足、施策実行中です。エニー生には、テストマーケティングやインタビューをするための学生マーケティングコミュニティ立ち上げを担っていただき、来年度の導入先への提案に向けて進めている段階です。
エニー生の当事者意識がもたらした当事者意識を持つ社内文化の醸成
最終プレゼンでの提案内容に対する評価は先述の通りですが、それだけでは言い表せないほどの効果がありました。それが、当事者意識をもって業務にあたる社内文化醸成の促進です。先述の通り、チームメンバーに対する刺激はもちろんですが、最終プレゼンに参加した社員からも、学生が2か月半という短い間でここまでのクオリティのものを提示してくることに対するコミットメントや当事者意識、主体性に多くの社員が触発され、大学生がここまでやっているのだから自分たちもやってみよう、という文化が生まれてきています。

(最終報告会の様子)
エニー生の特徴
「経験」と「人との繋がり」に価値を置く20代コミュニティ
1番の違いは、当事者意識をどれだけ持っているか、だと思います。エニー生は金銭的報酬ではなく、そうしたものがない中でプロジェクトに参画する背景から「経験」それ自体に価値を置いている大学生が集まっています。なので、プロジェクト内でも自らの成長のためにもコミットメントのある学生が多く、その後も関係性が続いているのだと思います。
また、今回のプロジェクトメンバーの中には、起業されている方もおり、1on1やランチ会の際に、話を聞き、個人的に私の知人を紹介したり、あるいはミートアップイベントで継続的に接点を持つことで、プロジェクトだけではなくプライベートとのグラデーションのあるかかわり方ができることでつながりが強く長く広がっているように感じます。会社対学生ではなく、人対人・個人同士が一対一で強くつながるので、関係性がより長く続いていくイメージを持っています。
個性と協調へ共創プロジェクト内でのエニー生の成長について
共創プロジェクトに参画しているエニー生は、もともと当事者意識のある学生でしたが、個々人の考えをしっかりと持っている反面、バラバラな個性が集まり、方向性が整合されていない印象でした。
個々人の参画理由や考えを共有する中で、適性を理解し合い、短い間でチーム内での役割が明確化しそれぞれが責任をもって推進できたことであれだけの成果につながったのだと思います。
ちなみに、プロジェクト開始前にSPIテストを受験いただいましたが、個性的な診断結果が出た方が4名中3名いました(笑)。

(プロジェクトに参画したエニー生。最終報告前の集合写真)
ご担当者様の声
自社でインターンを雇うよりも、プロジェクトエニーとプロジェクトを共創することでプロジェクトエニーのメンターや運営メンバーが、学生の視点に合わせて柔軟に対応してくださるが故に、お願いする企業としては負担と不安がだいぶ軽減しました。自社のメリットはもとより、当事者意識を持つ大学生との早期接点の機会にもつながるため、これらに関心のある企業にはすごくマッチすると思います。

ハーモニープラス株式会社
EdTechソリューション GAKUPITAユニット長 秦周平様
大学院修了後、大手印刷会社にてシステム設計や新規事業の立ち上げに携わる。2023年よりハーモニープラス株式会社に入社し、大学向けサービスの開発や「学生協働プロジェクト」などの新規取り組みを企画・推進中。学生とともに課題を捉え、より良い学びの支援を目指したプロダクト・サービスづくりに取り組んでいる。
会社情報

ハーモニープラス株式会社
設立 | 2010年 |
資本金 | 7,000万円 |
従業員 | 60名 |
事業内容 | 1.EdTechソリューション 学修成果MOE 進路就職支援システム 2.大学向けBPaaS 業務支援 情報支援 プロセス支援 |