2023年に、PROJECT any法人共創パートナーとして参画した監査法人アヴァンティアより、法人代表の小笠原直氏にPROJECT anyへの参画理由や小笠原氏の軸、そして学生へのメッセージを聞いた。
監査法人アヴァンティアについて
成長するミドルサイズの上場企業への監査を目的に2008年に設立された「日本を支えるベンチャー監査法人」。上場クライアント数・売上規模で業界トップ10入りを果たした。2023年より、PROJECT any法人共創パートナーに参画。
小笠原 直氏のプロフィール
1989年一橋大学卒業。現みずほ銀行、太陽監査法人を経て2008年に監査法人アヴァンティアを設立・法人代表に就任。2023年、エニー共創パートナーに参画。
以下、インタビュー本文より一部抜粋。
― PROJECT any に参加した理由について教えてください
当社が掲げる「個」のサステナビリティがPROJECT anyとシンクロして、参画を決めました。
先日、演劇の演出家の話を聞いていて、なるほどと感じたことがあります。
私達は、イスラエルとハマスの武力衝突やウクライナ戦争など、どこか他人事のように見ていますが、日本もここ100年の間に数回世界と大きな戦争をしています。
ただその方が言うには、日本はそのうちの一度たりとも、カリスマ的なリーダーシップから実行したことはなく、トップダウンではなく下からの全体主義で戦争に至っているそうです。これはとても重要なことで、今の日本も「仕事にやりがいがない」、「生きがいがない」という声をよく耳にしますが、最大の問題は、同調圧力が強いこと、なのです。
同調圧力が強いがために自分の意見が言えない、思い切った行動が取れない、いつも周りの空気を見なければいけない。これが下からの全体主義につながっています。コロナ禍のときも、必要以上に自主警察やら自粛警察といったものがありましたが、日本は今でもそのリスクをはらんでいるように思えます。
こうした状況の克服には、やはり「個人」が人間としての知性を持ち、そこから自身の価値観を持つことが必要なのではないでしょうか。個々人が確立した価値観を持つことで他者の価値観を受容することできます。この「個のサステナビリティ」がバタフライ効果のように「組織のサステナビリティ」になり、「政府や国家のサステナビリティ」につながり、国家の平和や安定につながるのです。
要するに、1人1人国民の心がけなのです。
私たちが叶えたいと思う社会を実現するためには必要なことなのではないでしょうか。
アヴァンティアでは創業以来、倫理観・正義感を持った専門家人財を育て、組織の中でも議論を酌み交わして同調圧力に屈しないようにしてきました。
そして昨年、PROJECT anyとご縁をいただき、これはまさに私たちが志す理念に共通すると感じ、参画を決めました。
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