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​世界初をエニー生とともに
 

プロパティデータバンク株式会社 CEO
Takeno Sadahisa

法人共創パートナーであるプロパティデータバンクの武野社長に、プロジェクト・エニーへの参画理由やご自身のキャリア・軸について伺いました。

――会社の説明をお願いします

2000年に清水建設の社内ベンチャーとして誕生した会社です。

不動産に関する業務をシステムで効率化するサービスをSaaSで展開している会社です。

事業領域としてはBtoB領域、不動産を所有の大手企業をお客様としています。不動産に関するあらゆるレイヤー、様々なプレイヤーが携わる情報を一元管理、デジタル化し、お客様の業務を根幹から支えています。

創業来パブリッククラウドを利用し、一つのデータを管理し、様々なお客様のご要望にお応えし、進化し続けています。

 

システムの構築やネットワーク、サーバーも全部自社内で賄っており、アプリケーションの設計なども自社で作成するなど、この後のテーマにもつながりますが、当社は唯一無二であり、オンリーワンのサービスを目指して突き進んでいる会社です。

――続きまして、武野さま自身の、これまでのキャリアとそこから見える軸についてお聞かせください

少し長くなりますが、わたしがプロジェクト・エニーに参画する経緯にも繋がるのでお話しさせていただきます。

 

大学生時代は、機械科で大学院まで進学してロボットの研究をしていました。将来は最先端で面白いことをやりたいと思っていたのですが、塾のアルバイトを通じて本当に技術者になって良いのか、考えるようになりました。

 

その塾では、講師が全員学生で、院生や弁護士を目指している人など、多様な志を持った人が集まっていました。そうした環境で活動していると、弁護士を目指す方の話も面白ければ、文系の方の話もあり、世界が広がる感覚を受けました。それが面白く、普通に大学生活を送っているだけでは学科やサークルなど価値観やカラーが近くなるので、こうした経験ができることはとても貴重なことでした。

 

そのような志のある多様な人に触れ、次第に本当にこのまま技術職に進んでいいのか考えるようになりました。

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文系の方は皆さん、数多くの選択肢から企業選択をする方が多いと思いますが、理系学生の場合、研究室のつながりで企業を選択して、入社した会社でも配属部門が決まっていることが多くなります。私の場合は、清水建設を一般受験し内定をいただいて、幾つかある選択肢からどこに行こうか悩んでいるうちに、新入社員800人を代表して謝辞を依頼され…やめるなというプレッシャーを感じそのまま入社しました(笑)。

多様な人・経験が教えてくれたこと

ゼネコンでもロボットの活用が叫ばれていたので、間違いなくロボットの研究領域に配属されると考えていました。ですが、蓋を開けてみると、在籍した約10年間で6部門で働きましたが、ロボティクス関連の部署に配属されることはありませんでした。

 

清水建設での初配属はコスタリカの水力発電のプロジェクトマネージャーだったのですが、1年半後には、現場の経験をしてみないかということで、建設現場を2年間担当しました。

 

建設現場には実に100以上の職種があり、職人もピラミッド型になっていて、統括する人、その下のサブの人、若いお兄ちゃんたちとか。

私の仕事は彼らを毎日マネジメントすること。出勤しているかを確認し、その日の業務を指示し、実行されているかを確認する。ロボットを作りたいと言っているのに、こうした確認作業ばかりしていたので、現場配属から3ヶ月間は、会社から不要な人物だと言われているような気になりました(笑)。

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ただ、後から振り返ると、人をどう動かすかが学べた良い経験でした。単純にこれをやってくださいと言っても大体みなさん聞き入れてくれないんです。皆さんプライドを持って仕事されているので、入社したばかりで偉そうにヘルメットをかぶり、「監督さん」と呼ばれている若造のわたしに指示されたところで、手を抜くか、やってくれないことがほとんど。

 

そこで、監督という立場に甘んじず、相手が何を気にしているのか、どうしたいのかを考えながらお願いするにしていったところ、コミュニケーションが取れるようになり、行動してくれるようになったんです。一人一人とちゃんと向き合って話すことの大切さを学ぶきっかけになった出来事でした。

 

その後もコンサルタントやロジスティクスなど、2年ごとに職種が変わり様々なことを経験しましたが、共通することは、コミュニケーションが重要であること。そして、異動の度に会社から不要な人間だと言われているような気がしてしまうことです(笑)。

 

研究職の方は配属後にその道のプロになるため、必要とされる理由が明確にわかりますが、私みたいにマルチに仕事をしていると、なぜ自分が必要なのかわからなくなり、会社から要らないと言われたような気になります。

 

でも実際は、こんな経験できるのは今しかない、チャンス、ラッキーだと思って、励むようにしていました。その頑張りが今に繋がっているように感じます。

さまざまなチャレンジを重ねたその先にある可能性

持論ですが、人は40歳になると、仕事を変えられません。なので、40歳になったらそれまで培ってきた経験をもとに集大成として一番やりたいことに注力すべきだと考えています。

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逆算すると、それまでいかに多くのことを経験するか。もっと言うと、学生時代からどれだけチャレンジできるかが非常に重要です。

 

会社に入ったら、がむしゃらにチャレンジして、さらにチャレンジして、そのうちに人との縁やお金などいろんな物がついてくるので、そこでまたチャレンジする。そうすれば、40歳になって起業してもいいし、進みたい道に行っても良いと思います。

 

私自身、清水建設を辞めたのは36、37歳の頃です。院卒だったので10年と少し在籍して今の会社にキャリアチェンジしてきました。今の会社に来る前も、広告代理店や、物流など多くの業界からお話いただきましたが、やっぱり次のフェーズは今までの経験を生かしてできることをやろうと思い、縁もあって今の会社に決めました。

 

ここから見える私の軸は、「常に新しいことに対してチャレンジする」、「めげない」です。嫌なことはやらないでいいので、自分がやりたいと思ったことに対しては引かずに突き進むことを大切にしています。

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anyへの参画理由

――anyに参画するということは、どういった意義がありますか

若い人になるべく経験するチャンスを提供することと、彼らのチャレンジを私たち自身もチャンスと捉えて一緒に生かすことです。

若い人に日本一チャレンジさせる社長直轄チームの発足

歳をとると、大体の方は、自分は歳をとっていないと考え始めます(笑)。私も気持ち的には、まだ何でもチャレンジしたいと考えています。

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第2創業期を迎えた当社は、私の直下で特別プロジェクトチームを作って、AIや次世代のシステムなど、まだ日本で誰も着手していないサービスを考えて実行しています。だから、面白いことやりたい、チャレンジしたいという方と考えている若い人たちに参画してほしい。

 

そうした思いがあり、アグレッシプな人材が集まっているところを探していたところ、出会ったのが「プロジェクト・エニー」。即、参画を決めました。

 

昨年当社に入社した早稲田大学卒の方も、大学生起業家でしたが、彼と話して感じたのは、経験が全然足りてないということ。本人もすごく狭い範囲で起業しましたっていう話をしておりましたが、会社を経営していくには経理・財務の観点、人の動かし方などさまざまな知見が必要であり、アイディアがいいだけでは成立しません。

 

さまざまなことにチャレンジするなら早ければ早いほどよいです。いろんなことが経験できるし、失敗してもやり直しが効きますから。失敗すれば、それを糧にして次のことに生かせる。成功してもさらに不足する部分に技術を紐づけたり、一緒にやってくれる人を見つけたりってことをやっていけるので早い方がいいと思います。

第2創業期を迎えるにあたり、強みのクラウド事業に加え、新たな取り組みやシステムの構築が必要だと考えています。そこにany生の持つ、若く新しい視点や柔軟な発想を期待しています。正直、やっぱり私のような年の人間が考えることじゃないと思っています(笑)。

――any生に期待することはありますか

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日本初、いや、世界初の発想がほしい

新しいことをしようとすると、経験のある方々で話していても、未経験分野に対しては安定的に進めていきたい人がほとんどで、新しい面白い発想が出てきづらくなってしまいます。

 

例えば当社は「プロパティデータバンク」という、データを保管する会社が社名になっており、過去20年以上の履歴やオペレーションデータが全て蓄積されています。これらを活用して新しいことをしよう、じゃあ何をしますか、と社内公募をかけても、AIを活用して平均値出して…っていうような、誰でも考えられる内容ばかりでした。

 

私が期待しているのは、海外や様々なマーケットの事例を見ながら、日本で誰もやっていないことを自分たちの持つ強みを掛け合わせ、何ができるのかを一緒に考え、現実化していくこと。

 

30歳を超え道が固まりつつあると、脇道それて外れるよりも、自分の分野や進んでいる道を突き詰めたいというモードが強くなってしまうから。若い人を一緒に考えるパートナーに加えたいのです。

 

一緒に日本初、いや、世界初のアイディアの実現を目指したい。失敗なんて気にしない。うまくいかなくとも恥ずかしいことじゃないです。若い人・any生のチャレンジ精神と行動力を最大化できるよう。何度でも機会提供していくつもりです。

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プロパティデータバンクが求める人物像

――こうした社長の考えは人事施策や企業文化にも反映されていると考えられますが、会社としてはどのような人を求めているのでしょうか

繰り返しにはなりますが、待ちの姿勢ではなく、自分がやりたいことを持ち行動できる方です。

自分がやりたいことを手放さず、一緒に接点を探れる人を

当社はIT企業なので、例えばやりたいことがお弁当の配送だと言われたら困ってしまうのですが、お弁当の配送をシステム化してITを絡めるとかであれば可能性があります。当社のフィールドに近いところにやりたいことがあり、そのために行動できる人であれば歓迎です。

 

バブルの後の若い子たちを見ていると、やりたいことがあっても、やり方がわからないからお膳立てを待つ人が多く見えます。

 

エージェントの方からも、今の若い人たちにはクォーターごとに目標を設定して、一つずつ達成感を出してあげてくださいと言われるのですが、そんなに短いスパンで物事を考えられるものなのか、と少し疑問に感じます。クオーターごとの目標設定は必要なのかな、と。なので、当社が提供する事業や、当社の中で自分のやりたいことを一緒になって見つけて行動できる方がいれば、その人と力を合わせて行動してみたいです。

 

逆に言うと、全部お膳立てしてプログラムを作って、テキストがあってっていうやり方は当社には向いていないと思います。我々のシステムは、会社の会計システムや財務会計システムなどの基幹システムに連携させることもあるため、幅広い知識が必要になります。総務や経理の知識も要る、何を経験しても無駄なものはないので、本人が希望したら様々な部署をローテーションして、その経験を生かしてシステムに行ったり、コンサルタントに行ったりと選べるようにしています。

any生へのメッセージ

――最後に、any生へのメッセージをお願いします

当社のサービスは世界でも類を見ないサービスになっています。既成概念を壊すようなことをしたいと思っているような会社です。なので、その中で一緒になっていろんなことをやっていきたいと思う方はぜひ一緒に何かできれば嬉しいですし、いまは言えない事業企画もたくさんありますが、その中から選んでいただいても良いです。何を見つけるかに関しても一緒に考えればいいと思っています。若い間に積極的に行動していただければと思います。

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